2020 年末、リサイクルショップ巡り。
例年に比べて、ドキドキするような物は少なかったが、DX7をケース、ロム付き5000円で見つけて悩む。
引っ越すからモノを減らしているのに、さらに鍵盤付きの重いシンセを置くスペースを考えたら萎えて諦めた。
うちにはプリセットでしか使ったことがない1Uラック型の薄くて軽いFMシンセモジュール「TX81Z」がある。
ほぼほぼ、MKS-50のコードを書き変えれば出来そうな気もしたが、家について早速ググる。
パソコンやパッド経由で操作するものはたくさんあるのだが、
古いシンセを物理的にひねって操作するようなエディターは、今となっては需要が少ないからかあまり見当たらない。
が、
あるにはある。
コレよこれ。TX81Z対応。
ファームウエアの書き換えで、可変できるパラメータが少なめの時代のシンセがいろいろとmidi経由でいじれるGEAR。
80年代のシンセをMIDI経由でsysEXしてるだけだ。
ファームウエアの書き換えで独自に追加できる点が違うだけ。
筐体表面のシートを交換することによりエディットしやすくなるようになっている。
以前に作ったMKSのプログラマーは、単にsysEXパラメータを連番順に並べただけ。
(それでも操作的にはそれ程、バラバラな並びではないので使える範囲ではある)
stereopingの方は、ノブごとに設定を個々に振り分けられるようになっている。
設計
- pinとメモリの多さと互換品の安さが魅力のArduino MEGAを使用
- ノブ毎に値の設定を汎用的且つ、自由に配置できるようにする(今回はこれが目的!)
- MKS-50用プログラマーに付いていたおまけ機能のシーケンサは無し。
これ使ってMIDI INを設け、外部から受信した信号をスルーして出力
- エディットしやすさ重視
シフトボタンを押しながらノブ操作など手順を踏まなくてもアクセスできるようにする。MKS-50用プログラマーは、お手本にしたコードに修正加えて、アレも出来るし、コレも出来るのかと色々な機能を追加していった挙句、もっさりした動作のマシンになってしまった。シンプルにいく。
- 16x2のLCDで設定内容を表示
これがあれば、stereopingみたいに表面のガワを用意しなくても使いやすくなるはず。
- ARDUINOの高速化(PINの初期設定、analogRead,digitalRead/Write周り)
- 値をプラス、マイナスで設定するようなセンターゼロのパラメータに対応
装置
- sysEXパラメータ操作用 POT(B10K) x 16
Arduino MEGAのアナログPINは16本。
MUX使わずにシンプルに行くならこれが限界。
- page ボタン x 8 (4 x 2)
これを追加することによって操作性に違いが出る。
押したら即時、そのページに切り替え。
16*8=128パラメータまで許容する。
TX81Zの場合、主要なパラメータを網羅したとすると108あり、7ページ分必要である。
- シフトボタン x1
機種選択用 押しながらpage ボタン選択.8機種まで登録可能(Arduinoのメモリに収まりきれば。後述)
- LED x 8
選択したpageの識別用
- LCD
- MIDI (IN/OUT)
- CLOCK IN
MIDI経由でのテンポ同期は未だにうまくいかない。単一の機能として同期だけさせるのであれば機能するかもしれないが、シーケンサーに他の機能を盛り込むとARDUINOの限界か、ズレが生じる。Arduino DUEにすればいけそうな気もするが互換品でも結構いい価格。Arduino Nanoに仕込んだ16stepシーケンサーでMOZZIを操作した別プロジェクトではCLOCKであればBPM150くらいまでは同期出来た。それで充分だ。
↑シーケンサー機能は省いたので今回は却下
- プログラム(IN)
都度、ARDUINOにデータを流し込む際に筐体開けなくてもいいように5PIN DIN端子入力経由でアップデートできるようにする。
電源OFF&プログラム入力ジャックにinでコードのアップデート可能。
これはMKS-50用プログラマで実装テスト済み
- +5V入力 9v駆動(要昇圧回路)
夢と現実と対処法
・Arduinoは遅い
入力周り(特にanalogRead)の処理が増えるに順い重くなってくるので、ライブラリを利用。軽くなった分、値が多少ふらつく感はあるが許容範囲。MKS−50用プラグラマで実装済み。
・Arduinoはメモリが少ない
文字列配列は、メモリを消費する。
ARDUINO MEGAのSRAMをもってしても全然足りない。そこでFLASHメモリを活用する方法で回避した。
キーワードはPROGREM 。
ただ、この方法で回避してもMKS-50とTX81Zのデータを突っ込んだら、82%消費したので、可変できるパラメータが少ないシンセか、端折って厳選しないと8機種も登録することは無理だろう。
・パラメータをArduino用にデータ化するのがだいぶめんどくさい
説明書を落としてにらめっこ。パラメータをエクセルに列挙、データ化。

またさらにそれをARDUINO用の変数文字列に変更するのが面倒なのでコンバータを作った。
とりあえず、正月休み、実家に帰ることもなく布団に潜りながら、せっせとコードは書き終えた。
PROGREM周りの処理が知識不足なので怪しいけれど、多分、配線さえ間違わなければいけるはず。
Gia Margaret – Mia Gargaret (2020)
コロナ疲れを癒すヒーリングミュージック。
歌ものメインのSSWな人だけど、声が出なくなったからインストアルバム作ったとかなんとか。
2020年発表されたアルバムの中で最も聴いたと思うナイスミュージック。
眼を閉じてじっと聴いてみよう。
良かった頃の風景が想い浮かんでくる。
カラーで。
だけど、あの頃はもう簡単には戻ってくるわけじゃないんだってことにも気付いている。
漂えばいいじゃない。
このジャケットのように。プカプカと。
ぱっと見、死んでるみたいだけどね。
STEREOPING Synth ControllerでTX81Zをエディットしている動画をYoutubeで見て、自作出来ないものかと調べていたらこちらにたどり着きました。完成を楽しみにしています!
返信削除ご覧いただきありがとうございます。
返信削除日付け見てもらえばわかると思いますが、内容はメモ代わりに去年の正月に書いたものです。それから1年経ちましたが、未だハードウエアの組み立てまでは手を付けていません。
別プロジェクトに手を付けてしまったので、まだまだ先になるかと思います。
完成したら自慢すると思いますので思い出したらまた見てみてください。