注目
Fostex MultiTracker 160 テープが取れないのを修理する
都下のHOで発見。
前に来た時もあったが、「テープ取れない」状態でそれなりの値段したのでスルーしていたブツ。
値札に赤線で斜線引いてあっても、値段が書いてなかったので、いくらか訊いたら100円だって。
また、ゴミ増えると思ってもそりゃ買うわ。
Fostex MultiTracker160 |
porta twoと同じく、またテープを分解かと思ったが、この機種、テープが取れなくなることを想定しているのかテープ窓下のプラスチックの一部が外側から取り外し可能。
テープヘッダを押して下にずらせば、とりあえずテープは取れる。
問題はなんでヘッダが上がったままになってしまうのか。
porta twoみたいに、テンションがかかるような部分にプラスチックは使われていないので、部品が破損しているわけでもなく、
ヘッダを上に上げて、戻す時の機構の一部に問題があるのは確か。
バネを一旦、突起からずらしてテンションかからない状態にして元に戻せば治る。
問題の箇所 |
スチールラックに載せられて、しかも、上に物が重ねられて置かれていたので、テープ窓の部分などに傷はあるが、それ以外はいたって綺麗。
あんな展示しなきゃ、説明書も破れたりしなくて済んだのに。
フェーダーの隙間にも、埃一つなく、使い込んだ形跡が見当たらない。
単に経年劣化からくる問題なのだろう。
バネの劣化?
テンションが強くかかるよう、バネを反対に曲げて戻したら、今のところ問題はない。
中身拝見。
とりあえず分解。
テンション上がる。
部品の配置が筐体がデカい分、余裕をもって配置されていて、TASCAMよりも良い部品がならべられているように見える。
内部も外観同様に綺麗なもので埃も毛も見当たらなかったが、電源周りのコンデンサの液漏れが激しく、茶色いコーヒー飴のようにダイオードがコーティングされた状態になっていたので、そこら辺のパーツを交換。
導通チェックしたら、基盤まで腐食してしまっていたらしく、一部、基盤を介さずに直接、パーツに接続した。
ついでに、ゴムパーツも、以前、TASCAMのレコーダーを直した時の余りのゴムに置き換え。
幅が太めのゴムも追加で頼んでおいて良かった。
録音テスト。
ヘッドホン挿して音量上げるとホワイトノイズがひどく、どこかが故障しているのかと思ったが、
ピークメーターを目安に録音してみると、音量を上げると音がデカすぎて耳がおかしくなりそうだった。
RCAピンからの出力は気になるノイズ無し。
これはこれで元からこんなもんだったということにしておこう。
アナログ機材は大好きだけど、ローファイだということに拘りはない。
音声機材のデジタルとアナログの移り変わりの過渡期に、リサイクル屋で安く売ってたようなアナログのあり合わせの機材を使って作った結果、生まれた音であって、今になってはノスタルジックに聴こえるだけだ。
Youtubeの広告で、ローファイな音に加工するプラグインのCM流れたりするけど、わざわざパソコンまで使って汚す必要はないんじゃないかと思う。
やってることが初めから破れ加工が施された新品のジーンズみたいな違和感がある。
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